SEXと快楽と・・と。










「ねぇ…もしSEXに快楽が伴わなかったら、人ってどうなってたと思う?」


「あぁ?」




情事の後の気怠いカラダをベットに沈めながら、ふとそんな事を聞いてくる。
コイツの考えは、たまに地球を半周するぐらいの突飛さがある。




「繁殖率が低下して絶滅してたと思わない?いくら空気とか水があったとしてもさ。
 今この地球に生物…人間があふれてるのは、一重に快楽の賜だよね。」


「お前、ヤリながらそんな事考えてたのかよ…」


「あはは…まさか!誰かさんの所為でそんな余裕ないし〜。
 前からちょっと気になってたことを今思い出しただけだよ。」


「ふ〜ん。くだらね〜事考えるな。」


「だって気になったんだもん。やっぱ最初の人間もすでに快楽を伴ってたわけでしょ?
 誰がそんなありがたいカラダに創ってくれたんだろうね?」




創った…コイツ…神かなんかが創ってくれたとか考えてる口か?




「あ、別に神様がどうとかじゃなくてね?」




そんな事を考えてると、俺のココロを読んだように付け足してくる。




「…それで?何が言いたいんだよ。」




こういう事を聞いてくる時は、他のところに主題があるのだ。
遠回しの問いかけなのか、そうじゃないのかはわからないが。




「うん。ほら、俺たちってこんな関係じゃん?
 男女だったらわかるけど、男同士でなんで快楽が伴うのかな〜ってさ。
 繁殖機能なんてないのにね。
 そう考えるとさ、男同士の恋愛が成立すんのもおかしいな〜って。」


「…俺とお前が恋愛なのかよ。」


「あ〜そう言うわけ?寂しいな〜キヨスミショック!」


「言ってろ。」


「ぶ〜。跡部君はどう考えるかなってさ。俺、いい考え浮かばなくて。」


「バカ純だからだろ。」


「ひどい…」




よほどショックだったのだろうか、今まで向けていた顔を反転させる。




「こういう事じゃねーか?」


「え?」




どうせ真面目に答えてくれないのだろうと思っていたのだろう。
驚いた顔で再度こちらに顔を向けてくる。




「SEXなんて二の次ってことだよ。
 昔は本能が存分に働いてたろうから、繁殖活動が一番だったとする。
 でも今は理性ってもんがある。
 理性がありゃ、繁殖活動が一番なんてことにはならないだろ?
 その理性が生まれた根本にあるのが感情だ。
 人間は理性を持ったから恋愛感情やらの感覚的感情を発達させていくことになった。
 その発達途中で今までなかったモノが生まれたって、別段おかしな事じゃねーだろ。」


「今までなかったモノ…それが俺たちなわけね?」


「そうだ。」




馬鹿な頭で理解できたのかよ、と思いながら千石を見る。
やはり、普段あまり使わないであろう頭をフル回転させているようだ。




「なんとなくだけど、わかった気がする…。で、快楽が伴うのはなんで?」


「そりゃ・・・」


「ストーップ!!小難しいカラダの仕組みとか言わないでよ〜?
 折角ロマンチックな感じなのに〜。」




それ意外に何があんだよ?と呆れながら聞いてやると、
聞き返した俺に、どこか照れながら口を開く。
もしかして・・だとか言うんだろうか。















「愛があるからでしょ?愛。」
















言いやがった・・・











                          〜fin〜








<独り言>
あははは…どんな終わり方やねん、コレ;
初小説なんで、勘弁して〜;
途中の台詞は浮かぶんだけど、最後の締めが浮かばないんだよな〜。
ま、私は小説書きの器じゃないんですよ;
読んでくださった方、本当にありがとうございます!

<2003.8.9>










































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